「給料が上がらない」「税金が高い」「いい仕事が見つからない」。 私たち現役世代にとって、経済政策は死活問題です。
経済政策で最近よく聞くフレーズが「減税」です。現役世代にメリットがある「減税」を掲げ、あまり考えに偏りがなさそうな印象で現役世代に比較的人気のある政党が、国民民主党と日本維新の会です。
「結局、国民民主党と日本維新の会、言ってることはどう違うの、どっちがいいの?」と疑問に思ったことはありませんか?
この両者、実は、同じ「減税」を掲げていても、その背景にある考え方がが決定的に違います。国民民主の考え方は「積極財政」で、維新は「身を切る改革・構造改革」です。
今回は、これからの日本経済にとって、なぜ「身を切る改革(維新)」よりも「積極財政(国民民主)」が先決なのか。その論理的な理由を解説します。
同じ「減税」でも中身は全然違う?
まず、両党の決定的な違いを整理しましょう。ポイントは「減税の財源をどうするか」です。
維新の「身を切る改革」とは?
維新のスタンスは、「政治や行政の無駄をカットして、浮いたお金で減税する」というものです。 一見正論に聞こえますが、これは「政府の支出削減」とセットです。政府が使うお金が減るため、景気全体を冷やすリスクがあります。
国民民主の「積極財政」とは?
一方、国民民主などが掲げる積極財政は、「国が赤字を恐れずに投資し、民間のお金を増やす」ことを重視します。 ここでの減税は「景気対策」の手段です。減税した分、政府が支出を減らしてしまっては、世の中に出回るお金の総量が増えないため意味がありません。
つまり、今の日本に必要なのは「節約(維新)」なのか、「投資(国民民主)」なのか、という違いがあるのです。
積極財政なら「無駄遣い」してもいいの?
こう言うと、「じゃあ積極財政派は、公務員の無駄遣いを容認するのか?」という批判が聞こえてきそうです。
結論から言うと、答えは「No」です。 積極財政であっても、無駄は削るべきです。 その理由は、単なる感情論ではなく、以下の「3つの経済的な制約」があるからです。
- インフレ率の壁(お金の価値) いくら政府がお金を出せるといっても、やりすぎれば極端なインフレになります。使える予算には「インフレ率」という限界があるため、無駄な支出は削って、より有意義な分野(教育や科学技術など)に回すべきです。
- 労働力は有限(人手不足) 「働かない公務員」や「意味のない仕事」に税金を使うことは、「日本の労働力」を無駄遣いしていることになります。無駄な仕事を減らせば、その人材はもっと生産的な仕事に就くことができます。
- 公平性の維持(やる気の維持) 意味のない仕事に税金が支払われるのは不公平です。頑張って成果を出した人が報われる社会でなければ、誰も働かなくなり、国の力が落ちてしまいます。
つまり、積極財政派であっても「身を切る改革(無駄の削減)」は将来的には必要なのです。
それでも「維新より国民民主」である決定的な理由
「結局、改革も必要なんじゃん」と思われたかもしれません。 しかし、ここからが本題です。最も重要なのは「政策を実行する順番」です。
「不景気」での改革は地獄を見る
今の日本のように、まだデフレや不景気の影響が残っている時に「身を切る改革(リストラやコストカット)」を断行するとどうなるでしょうか?
- デフレ下での改革: モノも人も余っている状態でクビを切れば、失業者が溢れ、不安で消費が冷え込み、さらに不景気になる(=失われた30年の二の舞)。
今の日本はデフレじゃなくてインフレでしょ?と思われるかもしれません。でも、いまのインフレは景気が良く、需要が旺盛で、モノやサービスがバンバン売れた結果のインフレではありません。ただ、海外のインフレや円安の影響で値段が上がっているだけで、必ずしも日本の景気はよくなく、モノも人も余力があるはずです。
また、人手不足もよく言われますが、それは大変さの割に待遇が良くない職業に集中しています。こういう部分的な人手不足、つまり、一部の職業でだけ供給より需要が多い場合というのは、まさに市場メカニズムの出番です。
人手不足の仕事の価格(賃金)が上がり、逆に人が余っているところでは賃金が下がる。そうして人手が余っているところから不足しているところに人が流れる。それが健全な市場メカニズムというものです。
「好景気」なら改革は勝手に進む
逆に、積極財政で景気を良くした後ならどうでしょうか?
- 好景気下での改革: 企業は人手不足で「うちに来てくれ」と高待遇を提示します。公務員や非効率な仕事を減らしても、その人たちはすぐにより給料の高い民間企業へ転職できます。
つまり、景気が良くなれば、痛みや無理を強いることなく、自然と労働力の移動(構造改革)が達成されるのです。
結論:まずは「景気回復」と「経済成長」が先、「構造改革」はその後
維新が主張する「身を切る改革」は、供給能力がフル稼働している(景気が過熱している)状態になって初めて意味を持ちます。
まだ経済が本調子でない今の日本で、真っ先に「身を切る」ことは、患者に栄養を与える前に手術をするようなものです。
- まずは「積極財政(国民民主)」で、景気を過熱させ、人手不足にする。
- その結果、給料が上がり、自然と人が成長産業へ移動する。
- その段階で、古い仕組みを見直す「改革」を行う。
この「順序」を間違えてはいけません。 「失われた30年」を終わらせ、私たちの給料を上げるためには、まずは経済を回すことを最優先する勢力が伸びる必要があるのです。
【ひとことまとめ】
- 維新: 先に無駄を削る(不景気が悪化するリスクあり)
- 国民民主: 先に景気を良くする(その後に無駄が自然と淘汰される)
- 現役世代のキャリアと収入を守るためには、今は「積極財政」のターンです。
こちらは以下の記事をAIを活用して簡単にしたものです。もう少し詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。



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